
日本は桜が咲き始めたようですね。今日は旅行先、マレーシアはクアラルンプールからの更新です。
典型的な多民族国家のマレーシア、マレー系、中華系、インド系などの民族で構成され、それぞれの民族が独自の言語、宗教、生活習慣、食生活などの民族、伝統を守りながら暮らしを営んでいます。
マレーシアの方は子供に本当に親切で、娘を見るとみんな声をかけたり手を振ったりと、小さい子が大切にされているのを感じます。自分の親や家族からだけじゃなく、会う人会う人から笑顔を向けられ愛される感覚、とてもいいなと思います。
母子留学や親子留学でも注目を浴びているマレーシア。多民族国家の中でいろいろな人から愛され、同時にもまれ、のびのびたくましく育つんだろうなと想像しました。
さて、海外に行くとつくづく感じるのが、日本に溢れている 海外では実は通じないカタカナ英語!今日はそんな言葉を取り上げてみたいと思います。
1.食べ物編
パン
一般的にパンを表す英語はbread(ブレッド)です。元々「パン」の直接的な語源はポルトガル語の pão 〔パン〕。フランス語やスペイン語でもパンというそうです。
ちなみに、げんこつぐらいの小さいパンはroll(ロール)といいます。Costco(コストコ。英語ではコスコ)にもディナーロールがありますね。ホットドッグやハンバーガー用のパンはbun(バン)です。hot dog bun(ホットドッグバン)やhamburger bun(ハンバーガーバン)というと分かりやすいですね。
ホット/ブレンド
日本でコーヒーを頼む際、「ホットコーヒー」や「ブレンド」と注文する方もいらっしゃいます。英語ではcoffee(カフィ)で通じます。hotをつけなくても温かいコーヒーが出てきます。
フライドポテト
アメリカ英語ではfrench fries(フレンチフライ)、イギリス英語ではchips(チップス)といいます。
バイキング(食べ放題)
buffet(バフェ)やall-you-can-eat(オールユーキャンイート)といいます。buffetはフランス語から来ていて、「セルフ方式」という意味が中心にあります。料理が全部テーブルに並んでいて、お皿を自分で取りに行くスタイルをbuffeetといいます。食べるたびに注文して店員が持ってくるスタイルはall-you-can-eatです。ちなみに「飲み放題」はall-you-can-drink(オールユーキャンドリンク)です。
2.生活編
エアコン/クーラー
英語ではair conditioner(エアコンディショナー)です。エアコンのように、略した和製英語ってかなり多いですね。ちなみにcooler(クーラー)はアウトドアで使うようなアイスボックスを意味します。
リモコン
「リモコン」は英語でremote controller(リモートコントローラー)といいますが、remote(リモート)と略して問題ありません。
ノートパソコン
英語で laptop (computer)(ラップトップ)といいます。lapとは座った状態での膝から腿の部分を指し、laptopはその上に乗せることができるもの、という意味です。note PCとは言わないのでご注意くださいね。
私たちの周りには本当にたくさんの、英語圏の人たちには伝わらない和製英語が溢れているんですね。習慣とは恐ろしいもので、使い続けているうちに疑問にも思わなくなってきます。カタカナ英語が出てきたら「これって英語?」と思うことを意識したいと思います。
ちなみにですが、マレーシアの英語表現もアメリカ英語とはまた異なるものがあります。
お持ち帰りはアメリカ英語ではto-goですが、マレーシアではtake-awayと表現します。イギリスではtake-out。
アメリカ英語、カナダ英語ではエレベーターをelevatorと言いますが、イギリス、オーストラリア、ニュージーランドではlift。マレーシアでもliftと表現しています。
ざっくり言うと、東南アジア一帯はオランダ、アメリカ、イギリスの植民地だった歴史があり、戦後それぞれ独立してインドネシア、フィリピン、マレーシアとなりました。その背景により、マレーシアはイギリス英語の影響を大きく受けています。
言葉と文化、歴史は切り離せないものだとつくづく思います。正しい日本語を身につけ、和製英語もなるべく海外で使えるものに置き換えていく。少しの意識が将来大きな変化に繋がることでしょう。
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