FC2ブログ
avatar image

日本語の豊かさ

TSU_IMG_2440_TP_V.jpg


先日たまたま電車で女子高生の会話が耳に入ってきました。
「ねえねえ、第二文型ってなんだっけ」
「SVCだよ」
「え~!Cって何?」
「補語だよ」
「ホゴってなに?」
「S=Cだよ」
う~ん。身に覚えのある会話。私も20年以上前に通った道です。驚いたのは、20年以上も英語の教え方って変わってないんですね💦

なんで日本人は英語が苦手なんだろうって考えたこと、ありませんか?

物理学者のペトロスキー富夫先生は、とても分かりやすくその理由を考察していらっしゃいます。

1つには日本の文化に深く根差している面。
もう1つは日本語の「てにをは」の文法構造によるもの。

現在アジアの国々でも、英語を公用語とする国が増えてきています。発展途上国では、高給をもらうには英語が必須。また高い教育を受けるには、専門用語や学術用語がその国の言葉で翻訳されていないため、英語で学ぶ必要が出てきます。そもそも本気で英語を勉強する動機が彼らにはある訳です。

一方日本では、英語が話せなくても高度な教育が受けられ、高い給料が手に入ります。必要にかられないと、なかなか本気で英語を勉強しようという気にはなりませんよね。

先生は、「日本は日本語だけで完結している」と仰っています。
見方を変えると、これってすごいことだと思うんです。だって、こんなに英語ができなくても日本はこんなに発展しているんですから!

じゃあ英語なんてやらなくていいじゃん!って、物事はそう単純ではないですよね。英語を理解できることで広がる世界は半端ないと思います。ネットが主流の今お気づきの方も多いと思いますが、海外のニュースや情報で日本に入ってきているもの(日本語で私たちの目に触れているもの)とはごく僅かです。私の個人的な意見ですが、ごくわずかの選ばれた情報のみが私たちに与えられているのではと思うのです。

これからは、自分の力で情報を得て、自分の頭で考えて発信する時代が来ている。それにはやはり英語は強大なツールとなるでしょう。

2つ目に先生が仰った、日本語のユニークな「てにをは」の構造。
これは、英語は他の外国語は文章中に出てくる順番で言葉の役割が決まるということです。

英語だったら、主語、目的語、動詞 といった具合に。

日本語だと、「てにをは」が役割を決めるんです。

例えば、Taro ate an apple. (主語、動詞、目的語)

日本語だと、「タロウはリンゴを食べた」「リンゴを食べた、タロウは」のように語順を入れ替えても、「てにをは」があるために誰が何をしたかは明らかです。

英語や他の外国語は横一列に並んでいる一次元構造。自由度の数が一。
日本語は、横軸に縦軸が合わさった二次元構造。自由度の数が二、それだけ表現力が豊かと言えます。

確かに、日本語の豊かさ、表現力の可能性、言葉のもつ深さには素晴らしいものがあります。例えば擬音語にしても、はらはら、ぽたぽた、ぴちぴち、ぷつぷつ、など、感性に訴える豊かさが日本語にはあると思います。

このように、複雑で、繊細で、深みのある日本語を幸運にも母語として使っているなら、英語習得は本来そんなに難しいものではないのではないでしょうか。

今、グローバル化の時代を生き抜くには英語力を高める必要があるという考えをよく聞きます。でも、英語力と学力はイコールではないですよね。もし英語ができることが学術的にも経済的にも成功することであったなら、今日の日本の成功はあり得ないことになってしまいます。

日本や日本語の豊かさを認め深めることが土台になり、世界に羽ばたいていける。そんな風に思いました。

さて、前述の女子高生。
日本語で「補語」が分からなきゃピンと来ないの分かります。私もなんとなくだったから。今は目前のテストのための英語だろうけど、それが世界に繋がる言語となりますように。一ママが応援しています!

Comment

Leave a Reply





管理者にだけ表示を許可する